おだいりさまとおひなさま
二人並んで何見てる?
自分達を眺める幼子の目。
その目に移る自分たち。
子ども達の成長に
変わらない自分達の姿。
そうして、どうして、
こうして、すましがお。
今日は楽しいひな祭り。
いついつまでも変わらないでと願う
おだいりさまとおひなさまの
今日はうれしい ひな祭り。
真夜中の声
じゅわじゅわじゅわ
ギュッギュッギュッ
人の歩く音
くか~
こかぁ~
静かなるイビキ
深夜の抵抗
人の声、人の音
人の温もり
その病棟の
静寂のない夜は 朝まで続いた
しあわせだ しあわせだ
しあわせといっていれば
まちがいなく しあわせだ
しあわせになりたい?
かんたんなのだ
しあわせを実感する
たった それだけのこと
たったそれだけが なぜか 難しい
これはいったいどういったことなのでしょうね。
ウァン ウァン
ウオン ウォン
飼犬が鳴く
激しくもなく
穏やかでもなく
ウワァン ウワァン
ウォン ウォン
犬は鳴く
何かに向かって吠えてるか
何かを誰かに伝えるか
さてさて 静かになりました
伝わったのか
落ち着いたのか
良かったね と
なんとなく思う
チュチュチュ
ピッピー
ピュルルー
ピピッ
ピー
ピィーピピィーピィー
ピュッ
ピユ
ピーチュッ
チュル
チチッ
カァーア
カァー カァー
早朝からの一時間
小鳥に始まりカラスに至る朝の声
針を持たない砂時計
数字も持たない砂時計
人を待ってる砂時計
ひっくり返しの砂時計
サラサラ サラサラ
砂は落ち
全く無言の砂時計
テケテケ テッテ
人は去る
テクテク テクテク
人は来る
思うまま
そのまま そこで
わがままに
スッテン転んで
痛くても
泣いて
叫んで
あるがまま
そうしてやがて
はっとして
あらあら
一体なんだった
ケラケラ
クスクス
笑って○